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「んくっ……ん!ぷはっ!」
四つんばいになった私の後ろから絶えず与えられる快楽に、思わず口に咥えていたものを離してしまう。
「ダメだって、美帆。ちゃんとこっちも」
しかしすぐに私の唇の前に、さっきまで咥えていたものが突きつけられた。
「ん……ちゅ、れろっ」
条件反射でそれにしゃぶりつくと、私の頭上でかすかなうめき声が聞こえた。それが嬉しくて必死で「彼」の感じるところを舌の先でまさぐる。
「美帆……すごいいい眺め」
今度は熱っぽい「彼」の声が私の後ろのほうで聞こえた。私の中がざわめき、「彼」に、そして私に更なる快楽を与える。


気が向いたときに、三者三様に体をまさぐりあう関係。
こんな関係、マトモじゃないのなんて百も承知だ。
でもそれは私が望んだ結果。そして彼らも望んだ結果。
この三人で快楽に溺れる事は、「あの日」約束されたのだった。


彼らは私の男友達。
片方は「霜月孝之」、もう片方は「桜井洋介」。
知り合ったきっかけは元彼の友達だった、っていう苦い記憶が蘇るようなものだけど、二人は元彼と別れて接点のなくなったはずの私に変わらず接してくれた。
そう、それはとても心地よい関係だった……はずだった。あの日までは。


あの日、あたしたち3人は鍋を囲んでお酒を飲みながら雑談にふけっていた。
でも、何かが違う……酔った頭でなんとなく私はそれを感じ取っていたのだ。
めったに下ネタなんか言わないくそ真面目な彼らが猥談に耽っている光景。
私には信じられなかった。彼らはどうやら二人とも経験がないらしく、あれやこれやと妄想半分真面目半分で語り合っていた。
「ぶっちゃけエロ本とかDVDでしか知識ないんだけど、どうよ」
洋介がそういったものを持っていること自体驚きだったけれど、生真面目な孝之が、
「ああ、俺も似たようなもんだし。実践したいんだけど相手がな……」
などと言い出して、私のほうをチラリと見やったのがひどく怖かった。

本能的な恐怖。私はきっとこの二人に喰われてしまう。

「相手、いるじゃないか、ここに」

孝之の言葉で全てが決まったようなものだった。酔って正常な判断ができなかった私にも十分落ち度はあったけど。
完全に、油断していた。友達だと思ってた。
なのに……

「ごめん……酒の力しか借りられなくて。俺、美帆が好きだ」
「えっ!?」
孝之がそう言うと、今度は洋介が驚いた声を上げる。
「どうした?洋介」
「いや……だって俺も、美帆のこと好きだし。でもお前が美帆のことを好きなら」
「それは美帆自身に聞くしかないだろ。な、美帆」
なんて話を振られても、そう簡単に答えられるものではない。友達だと思っていつも3人でつるんでたのに、いきなり「好き」だなんて……。
「そんな……答えられないよ、わからないよ」

「じゃあ、身体に聞いてみようぜ。どっちがより美帆を悦ばせられるか」

事実上の死刑宣告だった。

二人に促され、着ている物を1枚ずつ剥いでいく。冬なのに妙に身体が熱い。
下着だけになったところでストップをかけられ、孝之がブラを、洋介がショーツを脱がせていく。これで何も着ていないのは私だけ。
「下着……シミになってるよ。もしかして言葉だけで感じてた?」
洋介の問いには答えられなかった。だって、図星だったから。2人に抱かれるってシチュエーションがひどくいやらしくて気持ちよさそうで、溺れてしまいたくなりそうで……。

布団に横たえられ、無遠慮に胸をもみしだかれる。
「前から思ってたけど、美帆って胸でかいよな」
「やぁ……言わないで、ああっ!」
二人の舌が同時に、なおかつ的確に私の胸の先を捉え、吸ってみたり舐めてみたり。それぞれに違う形で快楽を送り込まれる。
「乳首もう勃ってきた……こんなに早く?」
「それだけ美帆が感じてるってことだよ」
「じゃあ、こっちは……?」
孝之の指がそこにのびてくる。
「だ、だめ……!っああ……!」
私の拒否の声はもはや届かなかった。むしろ、私自身がこれより先を拒否していなかった。
「うわ、すげぇ……こんなに濡れるもんなんだ」
そこを広げられ、二人に覗き込まれる羞恥、そして視線で犯される感覚。
「ここ、入り口だよな?今ひくって動いた」
「やぁ……」
そこの様子を口にされるともう耐えられない。
「美帆。初めて?」
洋介がそっと問いかける。でも、僅かに残った理性がそうさせているだけなのは私にもわかった。
「ううん……続けて」
最後の一言に、孝之と洋介が顔を見合わせた。何をたくらんでいるんだろうか。
まず誰かの指が私の一番感じる場所を捉えた。
「っ……あんまり強くしちゃ……ひああっ!」
今度は私の中に遠慮なく指が突き入れられ、さらにかき回すように動いていく。しかも、とても的確に私の感じるところを狙って。
「やっぱりこっちがよさそうだな」
「いや、こっちだと思うけど」
もはや単純に女性の身体への興味だけで私の身体をいじくりまわしている孝之と洋介。たまらず私は悲鳴に近い嬌声を発する。
「んあ、あ、いいの、どっちも、いいのぉ……!」
快楽に堕ちたその瞬間のこと。私は一瞬意識を手放した。

目が覚めたときには孝之は私の一番敏感な突起を舌で転がしていた。どうしてそれがわかったかというと、私の口に無理やり洋介の大きなものが突き入れられていたから。
「んっく、う、ううーっ!」
声で快感を訴えようとしたけれどそれは許されないことだった。
「ねえ、美帆。ちゃんと俺の咥えてよ、舐めてみてよ」
苦いようなしょっぱいような粘液が、私の口の中を少しずつ侵食していく。それを舐めとるように舌を動かすと、恍惚とした声が洋介の唇から漏れた。
一応私は元彼との経験があって(さすがにこんな異常な状況はなかったけど)、どこをどうすれば相手が気持ちよくなるのか大体は把握していた。
そっと洋介のそれを口に含んでいく。圧倒的な質量。
「うぐ、ぐ、んんー!」
すごい、男の人ってこんなになるんだ……。二人と同じ感想を抱きつつ、頭を上下に動かす。洋介も腰を動かしてくるから、先端がのどの奥まで叩きつけられて少しだけ吐き気を覚える。
「あ……っ、俺……」
突然洋介が自分のものを引き抜いたかと思うと、白い粘液が私の肌を、髪を、唇を汚していく。でも洋介のものはまだ昂ぶりを見せていた。
「なあ孝之、俺から先に入れていい?もう……」
「いいよ。じゃあ俺は口でしてもらうから」
そんな会話が交わされたと思うと、いきなり四つんばいにされる。そしてそのまま、熱く硬くなった洋介自身を突き入れられた。
「っいやああああああ!」
あまりにすさまじい圧迫感と快感に、仰け反って悲鳴を上げてしまう。
どうしよう、こんなの初めてだ……。そう思うと同時に、「この異常な状況下だからなおさら燃える」という結論と軽い絶頂に達した。
「もしかして……軽くイッた?」
力なく頷くと、眼前に孝之のものが突きつけられた。まるで私を誘うかのように。そして、機は熟したといわんばかりに。
後ろからは私の中をこすり上げ突き上げるリズミカルでいて淫靡な音、私の口元では孝之のものをしゃぶりつくそうと舌を動かす水音。
正直、壊れそうだった。心も身体も快楽に溺れて、自分が自分じゃなくなる、理性が消えていく、ただの性欲処理用の玩具になってしまう、と……。
やがて口に含んでいた孝之のものが爆ぜ、口の中に苦くてどろりとした液体が注ぎ込まれる。吐き出すわけにもいかず、私はそれを必死に飲み込むしかなかった。
そして洋介自身は私の中でどんどん硬さと大きさを増し、今にもはちきれそうになっていた。
「ごめん、出る……っ!」
謝罪の言葉と同時に、今度は下のほうの口で熱い粘液を受け止めることになった。それが迸るだけで身体がまた弓なりに反り、声にならない声をあげてしまう。
でも私の中だけでは空間が足りないのか、ぽとりぽとりと白いものが零れ落ちてきていた。
「よし、じゃあ交代な」
え、まだ……?と思ったのもつかの間、
「ねえ、俺の綺麗にしてよ」
と、例の白くて苦い粘液にまみれたものを突き出され、やっぱり私はそれを咥え込んで綺麗にするしかなかった。
次の瞬間には孝之のものが私のあそこに潜り込んでいた。あまりに強い圧迫感に、思わずそれをぎりりと締め付けてしまう。
「だ、だめだ、そんなに……締めるな」
いつもの孝之とは違う孝之に私は嬉しくなって、自ら腰を振り始めた。もっと溺れたい、気持ちよくなりたい、ただひたすらその一心で。
「なあ、洋介……美帆のやつ、自分から腰振ってる」
「美帆、実はすごいいやらしかったんだ」
言葉でいじめられるのさえ快感に変わっていく。
「ああ、あっ、あふっ……くぅっ」
あまりの圧迫感に声を出すのさえきつい。
「かわいい声」
「だよな。もっと聞きたい」
ラストスパートとばかりにものすごい勢いで身体が抉られていく感覚。
「だめ、もうだめぇ……!」
「何が……ダメなんだよ」
「私、イク!もうだめ、イッちゃうの、あ、んあぁ、はっ、はあぁ……!」
こんな淫らな言葉、普段ならとてもじゃないけど口に出せない。
ああ、相手がきっとこの二人だからなんだな、と思った瞬間、今度は孝之のものが私の中ではちきれた。同時にどくどくとあの粘液が送り込まれる。
今度もやっぱり受け止めきれなくて、今度はだらだらと流れ落ちる。そして私はさっきよりも凄まじい絶頂にのぼりつめた。
「や、んああああああああ!!」
すっかりくたっとしてしまった私の身体を二人で拭いてくれながら、彼らは、
「また、しような」
と、いつもの晴れやかな笑顔で言うのだった。


それから1年がたっただろうか。
私は二人からいろいろな手ほどきを受け、さらに淫乱な身体になっていた。もうほかじゃ満足できないほどまでに、私の心と身体は孝之と洋介に手なずけられていたのだ。

たとえば……ほら。
「なあ、前と後ろとどっちがいい?」
「俺この前は後ろだったから前がいいな」
「オッケー。じゃあ、同時にな」
私の下半身にある穴二つを彼らのもので塞がれ、中でこすりあげられ、私は息つく暇もないような快楽に溺れていた。
「ああ、もっとぉ!もっとほしいのぉ!」
中で二つのものがこすれあう感覚。さらに一番敏感な突起には玩具が取り付けられていて、気絶しそうなくらいに気持ちいい。実際挿入されてすぐだというのにもう絶頂が近づいていた。
「中ヒクヒクしてる。イキそう?」
「うん、出して、私の中に白いのいっぱい出してぇ!ほしいの、アレもっとほしいのぉ!」
そう。何度も交互に挿入され、交互に中で出され、私のそこは白い粘液にまみれていやらしい匂いを放っていたのだ。
「淫乱だな……美帆」
「うん、そうなのぉ、だから、はやくぅ……!」
やがてあそことお尻の中と同時にドクンと何かがはねる感覚を覚え。
「あ、こわれるぅ……壊れちゃうよぉ!あああああああああ!」
そのまま私の意識はどこかへ飛んでいってしまった。



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ブランクがあった分遠慮もくそもないただのエッチな文章になってしまいました……。反省。
でもこういうの書いてみたかった…ってWie ein Alpdruckで書いてるっつーの。
ちなみに「海。」に出てくる美穂ちゃんとこっちの美帆ちゃんは無関係です。
たまたま同じ名前になっただけです(ちゃんと調べろよ……)
ここまで読んでいただきありがとうございました!ブラウザバックで戻ってください。